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2006年1月5日(木)

 援協は公益福祉団体登録を更新するため、今年末まで必要書類をそろえて、連邦政府に提出しなければならない。福祉を隠れ蓑にした団体が少なくないため、審査はかなり厳しいといわれる。援協は所得税などの免税額が数十万レアルに達することから、死活問題だ。三年前と同様、コンサルタントに手続きを代行してもらうことになりそう。
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 ブラジルの動植物を研究する日系人らのグループで昨年創立五十五周年を迎えた「博物研究会」(本部・サンパウロ市イタケーラ区、越村建治会長)の会誌が充実している。日ポ両語の八ページ立て。昨年十二月刊行の最新号には、植物学者で同会顧問の橋本梧郎さんが「興味あるブラジルの樹 アレクリン」と「ギアナ高原の植物管見」を寄稿。その他、自然染色研究家川上久子さんの「アフリカ草木染教室」や、「ステビア雑学」など盛りだくさん。リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街203のガルボン・ブエノ薬局で無料配布されている。
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 デカセギは減るか―。杉浦法務大臣は先月二十七日に、法務省内に外国人受け入れに関する検討チームを設置すると発表した。日本は人口減少という厳しい現実に直面しているが、外国人犯罪の多発という負の側面が強いだけに、多国籍労働者受け入れに関する議論は複雑だ。現在は、文化活動に携わる職業や医療関係者など二十七の分野に限られているが、同チームでは同分野以外での受け入れの是非を検討していく。あたり前だが、この場合の外国人は日系人ではない。特殊技能を持つ、優秀な外国人だ。犯罪ばかり起す日系人よりマシってことか。
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 十七日で、阪神淡路大震災発生から十一年。当時、出稼ぎ、留学、研修、仕事などで被災地に滞在していた方、または、肉親を同震災で亡くした遺族で取材に協力していただける方を探しています。電話11・3208・3977(報道部・南部)まで連絡を。