東西南北

2006年1月6日(金)

 サンパウロ市東部モオッカ区で三日朝、元義理の弟(31)を殺害した容疑で男(47)が逮捕された。男は同日深夜、妹の自宅で被害者とテレビを見ていたが、シンナーのにおいをかいでから意識を失い、気を取り戻した時には殺されて首と両手を切断された被害者が横たわっていたと供述。自首するため警察に電話したが、状況を信じてもらえなかったため、片腕と首を隣家に放り込んだ。警察が現場に到着した時、男はシンナーを吸いながらギターを弾いていた。
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 クリスマスイブと大晦日、二日の三日間にサンパウロ州イタニャエン市の別荘三軒で避暑客らを狙って強盗を働いていた四人組の男が三日と四日、市警に逮捕された。被害者は五十人、被害額は二万レアルを超える。携帯電話を渡すのを拒否した被害者の一人はナイフで頭皮の一部を切り取られた。
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 マナウス市の軍警は四日、賞味期限を書き換えた食品を同市の周辺地域で販売していた容疑で四人を逮捕し、期限切れの食品一七〇トンを押収した。中には〇二年に期限が切れたものもあったという。書き換えのため文盲の男が一日一五レアルで雇われていた。
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 サンパウロ市クリニカ病院泌尿器科のハラク医師は、英国で公認された「家庭でできる男性の不妊症テスト」を疑問視する見解を発表した。ブラジルでも近日、同テスト用錠剤が市販される。テストは男性の精液を採取し、人工子宮に注入。赤い線状の反応が出ると、男性は女性を妊娠させることが可能とされる。同医師は精子の数や質が全く分らず、不妊症とは断定できないと反論した。女性が妊娠しても関係した男性が陰性反応を出せば責任を免れるというテストを手落ちと糾弾した。