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2006年1月6日(金)

 先月二十七日朝のRedeTV(7CH)ニュースで、リオのサンバ学校チジュッカは、今年のカーニバルで外国人の出場を原則禁止すると発表した。その理由を「エンレード(テーマ曲)も歌えない、サンバ・ノ・ペも踊れない何十人もの一団がパレードにいれば、当然アルモニア(調和)が崩れ、採点に影響する。外国人観光客はもちろん大事だが、それ以上に、点数競争は熾烈を極めている」と説明した。その分がサンパウロ市へ、とは行かないかも。大半は、リオの他サンバ学校か。
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 日系人をねらうブラジル版「振り込め詐欺」。記者の知人宅にも最近、「日本の娘が事故を起こした」という内容の電話があったという。知人一家はそろってサンパウロ在住。何やら間の抜けた犯人だ。家庭の内情に通じた者による犯行もあるだろうが、必ずしも全ての犯人が相手の家族情報をつかんでいるわけではないようだ。「日系の名前に片っ端から電話をかけているんじゃないかな」とその知人。犯人が電話で声色を変えて家族を装う、日本の「オレオレ詐欺」のようなケースもあったとか。こんなところでも日伯が近くなっている。
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 韓国人の金昌得さん(79、会社経営)がこのほど、ダイヤモンド婚を記念して援協に一万レアルを寄付した。太平洋戦争末期の一九四五年に結婚し、昨年六十周年を迎えた。六四年に渡伯し、カンピーナスで新生活を始めた。地元の日系人が住居や仕事の世話を焼いてくれたので、その恩返しをしたかったそう。名刺の裏には、日本語で感謝の言葉が並んでいた。援協によれば、韓国人から寄付を受けるのはかなり珍しいという。