東京農大会=今年は「整然選挙」を=定款改めやり方を明文化=すでに大島副会長立候補=石川会長「昨年のようにならぬ」

2006年1月11日(水)

 〇四年の会長選で二人が出馬を表明したが折り合いがつかず、組織内部がぎくしゃくしていた東京農大会(石川準二会長)が二月五日に総会を開き、新会長を選出する。昨年中に定款を改正して、委任状の数や形式などを明文化。既に大島正敬第一副会長が八日の役員会議で、立候補の意思を表示した。
 農大会はこれまで、シャッパ制で役員を選んできた。昨年はシャッパがなかなか固まらず、最後の最後になって大島副会長と五十嵐司元会長が会長候補に名乗りをあげた。
 しかし、会費未納者・総会欠席者の委任状の数が目立つなどして混乱した。このため石川会長が暫定的に会長を続投。選挙管理の方法などについて、きちんとした規約をつくっていくことで事態の収拾を図った。
 これを受け、会では定款改正の作業に入り、昨年の半ば過ぎには選挙方法が決議された。
 委任状を受けられるのは一人一枚。五人で構成される選挙管理委員会が予め定めた用紙に記入した上で、登記所で証明してもらうことが必要になった。
 立候補の届出が出来るのは、選挙日の十日前。会長・副会長二人の氏名を記載した上で提出する。選管は、立候補者らの会費の支払い状況などを査定。特に問題がなければ、届出を受理する。
 大島第一副会長は八日の役員会議で出馬を表明。届出が無事に受理された。副会長候補には沖真一氏、松栄孝氏が入った。立候補の届出としては、初めてになる。今のところ、別な立候補者が出てくる動きはないという。
 石川会長は「去年までは、ナーナーで決める部分も少なくなった。規約をきちんとつくったことで、昨年のような事態は避けられるのではないか」と話している。