コラム オーリャ!

 チャチャレンガ号(一九五六年二月六日サントス着)の同船者会が来月に開かれる。
 「飛行機時代」にきたオーリャ子には、連帯感の濃淡さを想像に頼るほかない。新生活に向かって意識が高揚する中で、赤道祭や運動会が企画され、一種独特な絆が生まれたのだろうか。
 それでも同会の二十五周年には、七百人のうち三十人ほどしか集まらなかった。散り散りになった移住者と連絡を取り続けるのは難しいし、ある程度の成功者でないと、出席しにくいのかもしれない。
 もちろん、発想は純粋に懐かしさから生まれたものだ。戦前・戦後を通じて、同船者会は数少ないと思う。「コロニアに参加しないと言われる、戦後移民の結束を促すものになれば」というのは、少し買いかぶりすぎだろうか。   (古)

  06/01/12