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2006年1月13日(金)

 援協巡回診療班の今年の日程が決まった。昨年同様に、約九十カ所を回る。登録している医師は約三十人だ。自らの仕事を持っているので、奥地巡回への参加が難しい。以前はJICAから奨学金を受けた人などに一定期間の協力が求められていた。現在はその義務がなくなり、医師の確保がますます困難な状況になっているとか。
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 日本でブラジル音楽といえば、今でもボサノバが定番だが、当地では一九六〇年代後半にブームが終焉した。ブラジル音楽に詳しい坂尾短矩さんは「七〇年代は電気楽器の発達とポップロックの波によってブラジル音楽界はボサノバに対する関心を失い、その結果、一般大衆も忘れてしまった」と解説する。その後、八〇年代後半から、日本で人気が高まったことから影響をうけ、こちらでも見直されリバイバルした。どおりでアルフのコンサート客の大半が六十~七十歳なわけだ。
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 米デルタ航空は十一日、ブラジルなど南米地域の日系人顧客獲得に力を入れるため、販売担当責任者に日系人女性を迎えたと発表した。サンパウロ大学(USP)で観光業界のマーケティングを専門に学んだエリーザ・S・ジサカさん。メルクーレ・ホテルなど大手ホテルでの勤務経験もある。業界紙によると、ポルトガル語、日本語のほか、英語も流ちょう。同航空は米アトランタ―東京(成田)間の直行便を毎日運航している。