コラム オーリャ!

 来月、二月十六日にいよいよ神戸空港が開港する。展望ウッドデッキには、ブラジル国花「イッペー」の木を使用。神戸港から約二十五万人を送り出したブラジル日本移民の歴史にちなんだものだ。「移民の歴史に思いをはせてもらおう」と神戸の材木商と同地から移住した材木商が協力した。戦前、移民収容所があった神戸ならではの発想だ。
 昨年十二月、兵庫県のまとめでは県内の外国人が、初めて十万人を超えた。震災後いったん減少したが、ブラジル人を中心に増加傾向が続いているそうだし、出稼ぎも参加できるブラジルのイベントなどもこの空港でできたらいい。
 また、移民のことを知ってもらう機会にも利用できるかもしれない。建設反対の声が絶えなかったが、神戸に空港を開港した価値を高めていってほしい。            (南)

  06/01/14