警察施設襲撃=日系男を逮捕=サンパウロ市

2006年1月20日(金)

 先週サンパウロ市内の警察施設を相次いで襲撃し、首都第一コマンド(PCC)との関連が取り沙汰された事件の主犯と見られる男二人が十七日同市北部で逮捕され、うち一人がその名前から日系であることが十八日付フォーリャ紙などの報道で分かった。
 日系男は機械工ヤツナミ・デニス・ディオルジ容疑者(31)。カーザ・ヴェルデ区の麻薬密売所にいるところを逮捕された。
 調べでは当初、プレジデンテ・ベルナンデス刑務所(サンパウロ市から約五百キロ)に収容されているPCCのリーダー格五人を救出するために実行された事件とみられていた。捜査当局はしかし同紙の取材に対し、「PCC幹部が計画した犯行ではなかった」と明かしている。