大耳小耳

2006年1月20日(金)

 リオ州の百周年事業で日本の凧揚げを招く計画が進んでいる。リオの海岸に日本の大凧が舞う風景を想像すると、興味深い。ちなみに凧の歴史は紀元前四百年前後の中国までさかのぼるらしいが、古代ギリシアとの説もあってはっきりしない。材料となる竹と紙が豊富なアジアには早くから広まったが、ヨーロッパに伝わったのは十五世紀ごろのこと。そして十六世紀になってオランダやポルトガルから、形を変えて長崎に伝わった。そして二十一世紀にブラジルへ、と行けばいいのだが。
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 おもてには出ていないが、「振り込めサギ」「おかねを持って来いサギ」の電話は、日系人の住宅に頻繁にかかっているようだ。一昨日、オザスコ在住の主婦Mさんのところへ「私はムスコさんの友人だが、ムスコさんの名前を確認したい」とポ語の電話があった。名前も知らない友人はおかしい、と思い答えを拒絶。電話の男は、勤め先も知らなかった。名前を聞き出してから、私を騙すつもりだったようだ、とMさん。どうやら、電話帳で日系人を選び、電話をかけまくっているらしい。
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 気温が高まっているためか、スザノ・イペランジャホームで先ごろ、入居者約三十人の八割が風邪を引いた。うち六人が肺炎になり、入院するなどした。ホーム長の調べによると、職員から入居者にうつり、それが一気に広がったらしい。高齢者の肺炎では高熱が出ない時があり、症状を見極めるのが困難だという。「高齢者の風邪は、油断にならない。咳きだけだと思って放置しておくと、後でひどいことになりますよ」とホーム長。