大耳小耳

2006年1月21日(土)

 「カネを持って来い、振り込め」の電話は、今、流行のようだ。リベルダーデ界隈では個人宅、会社に電話がかかる。「(あなたの)ムスコが交通事故を起こした」は定番で、たちの悪いのは「弟を誘拐した」などと言う。おととい、某所に誘拐告知があったとき、当の弟がそばにいた、という間抜けなのがあった。一方で、ある会計事務所長は「ムスコが事故にかかわった」に動転し、もう少しで銀行払い込みをするところだった。荒っぽい電話なので、落ちついていればウソはすぐ見抜ける。注意を!
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 日本舞踊の花柳流金龍会の道場開き。式の後、日本料理中心の食事が振舞われ、最後に珍しいデザートが出てきた。熱帯フルーツのアサイーとクプアスーのソルベッテ。パラー州ベレン市から駆けつけた関係者が発泡スチロールに入れて持ってきたものだった。同市の有名店の商品だという。他に桜餅も用意され、それぞれブラジル、日本ならではの「デザート競演」となった。
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 「マラブラス」といえば、国内最大手の安売り家具チェーン店だ。一九六二年に創始したのはリビア人移民一世Abdul Hadi Mohammed Fares氏で、その子どもと親族が現在も経営する。最初からC、D、Eクラスの中流以下を狙い、その層に人気のあるセルタネージャ有名歌手を起用して派手に宣伝し、徹底的な安売り競争をしかけて全国的にのし上がってきた。十九日にサンパウロ市南部に百十三店目をオープン。ちょっと日系にはいないタイプか。