県からの補助金目減りも=今年は「自助努力」で=岩手県人会総会で新年の抱負

2006年1月27日(金)

 ブラジル岩手県人会の第四十七回定期総会が二十二日午前十一時から、リベルダーデ区の同会館で開かれた。約八十人が出席。二〇〇五年度の事業および会計報告、今年度予算、事業計画を審議した。
 千田曠暁会長は今年のスローガンとして「自助努力」を掲げ、会員へ協力を呼びかけるとともに、二〇〇八年の県人会創立五十周年に向けた準備を今年から進めていく考えを示した。
 岩手県人会では昨年、例年の事業に加え、岩手県人でブラジル日本移民導入のきっかけを作った杉村濬(ふかし)駐伯三代公使の墓参や、パラグアイ・ピラポ県人会創立四十五周年への慶祝団派遣、県人先駆移住者の取材旅行など幅広い活動を実施。昨年十二月には母県で十八人から成る賛助会員の会も発足した。
 千田会長は冒頭のあいさつで「昨年は能力以上のことをさせてもらいました」と語り、会員に謝意を表わした。
 一方で、レアル高の進行で母県からの補助金が目減りする可能性を挙げて「今年は経済的に苦しい状況になる」との見通しを示し、今年のスローガンとして「自助努力」を掲げた。
 会長は「会活動をどのように盛り上げていくか、これから役員会で話し合いを進めていきたい」と述べるとともに「皆さんのアイデア、意見を寄せてほしい」と出席者に呼びかけた。
 また、二〇〇八年の県人会創立五十周年に向けて、今年から役員の母県訪問など準備を進めていく方針を表明。慶祝団の来訪なども考え、記念式典を日本移民百周年記念式典の前後にする案が出ていることなどを説明した。
 二〇〇五年の事業、会計報告に続いて、今年度の事業計画、予算案を審議。このほか、理事会から、年会費を前/後期で五レアルずつ上げて六十五/七十レアルとする提案が出され、いずれも承認された。
 会員からの一般提案の後、正午過ぎに総会は終了。続いて同会場で新年会が開かれた。出席者も百人近くに増え、各自持ち寄った料理を囲んで、今年最初の県人交流を楽しんだ。