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ブラジルから留学生を=広大から担当者来伯

2006年3月31日(金)

 優秀な留学生を広大に――。日本の広島大学からこのほど、同大留学生センターの浮田三郎教授と高光幸三・国際協力グループ副課長がサンパウロを訪れた。大学国際化の一環として留学生受け入れ促進を進める同大学では、広報のため四つのグループを各国に派遣。浮田教授らはブラジル担当として、滞聖中、USPなどの教育機関を中心に「留学先としての広島大学」をPRした。
 同大学には現在、一万五千人の学生のうち、約八百人の外国人留学生が学んでいる。ブラジルからは六人。少子化や国立大学の独立行政法人化など、大学をめぐる環境が変わりつつある中で、今回の訪問は、主に国費留学生を対象に同大への留学広報を目的に実施された。
 一行は二十日から二十三日まで滞在。USP、UNESP、FAAPなどの教育機関を訪問し、国際交流の担当者と意見を交換した。九一年にUSP日本文化研究所で客員教授をつとめた浮田教授は、「印象としては、先方の方が熱心でした」と感想を話す。
 教育関係で知られる広島大学。高光副課長は「近年は環境など他分野でも実績を出しています」と同大の特色をアピール。浮田教授も「優秀な学生に広大を目指してほしい」と期待を表わし、短期の交換留学など学部間協定についても検討する考えを示した。
 大西博巳・広島県人会長も県費留学生として同大学に学んだ一人。会長は「優秀な人がいれば、県人会としても勧めていきたい」と協力する考えを見せた。

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