診療車購入費=8万ドル支援=日本財団が援護協会に=不足分は現在車両売却して捻出

2006年4月18日(火)

 車両の老朽化に悩む、援協巡回診療班に強力な助っ人が現れた。スザノ・イペランジャホーム(福島庄太郎ホーム長、入所者約三十人)の新築費を助成するなど、援協と関係の深い、日本財団が診療車購入費として八万ドルを支援することを決定。三月三十一日に送金された。
 現在の巡回バス(診療車)は九〇年代に、国際協力財団が資金援助して購入したもの。既に十万キロ以上を走行。奥地巡回で一週間以上走ると、途中で故障し、修理工を呼ばなければならないこともあった。事前のメンテナンスも出費がかさばっている。
 このような状況が続けば診察日時に影響が出る恐れがあることから、巡回診療班が対応策に頭を痛めてきた。日本財団の関係者が昨年に来伯したときに、新車購入の資金援助を要請した。
 新車の購入価格は、内装費などを含めて約二十万レアル。助成金額で足りない部分は、現在の車両を販売して補う考え。整備などに三カ月程度かかる見通し。
 日本財団は最近、援協に対して、イペランジャの新築費やサントス厚生ホームの家具購入費などを支援している。