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リベイラ連合会が発足=沿岸部の9団体、2千家族

2006年4月27日(木)

 ヴァーレ・ド・リベイラ日系団体連合会(FENIVAR、山村敏明会長)の創立総会が三月二十五日、セッテ・バーラス文化協会会館で行われた。同連合会は、百周年にむけて、レジストロを中心としたリベイラ地域の日系団体を一つにまとめ、より活発に活動を行っていくことを目指したものだ。
 同連合会に参加しているのは、レジストロ、ジュキア、セッテ・バーラス、イグアッペ、イタリリ、ペドロ・デ・トレード、ミラカツ、カジャチ、アンナ・ジアスの九つの団体。同地域には、百から百五十家族ていどの比較的少人数の団体から、レジストロのように約千二百家族を抱える大規模なところまで様々。
 連合会発足に関しては、〇四年九月ごろから準備を始め、一年半で創立までこぎつけた。これまでは横のつながりがなかったが、「先のことを考えればまとまって活動していくことがいい」と来社した山村会長は話す。発足の協議をはじめたと当時、レジストロ文協会長だったことから連合会長にも就任する流れとなった。
 同連合会顧問を務める那須野秀男さんは、「活動が別々では力がでない。同じ仕事、同じ事業を行っていくことで団結し、力が生まれてくる」と創立の意義を語る。
 同地域には、最古の開拓植民地イグアッペがあることから「百年祭を目の前に、伝統をある移住地としての自覚を持ってやっていきたい」と山村会長は熱意を見せる。なお、一九一三年に開拓されたイグアッペには、今でも二家族が住み、昔ながらのランプでの生活を続けているという。
 〇八年の百年祭ではレスストロで、同連合会と聖南西文化体育連合会が共同で記念式典を行おうという話が進んでいる。記念事業については、各文協が独自に企画していく予定だ。
 同連合会は、毎月一回、場所は持ち回りで役員会を行う。第一回役員会は、今週末二十九日午後二時から、レジストロ文協の会館で行われる。

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