56年のあめりか丸=五十年目の同船者会

2006年5月16日(火)

 一九五六年七月にサントス港に到着した「あめりか丸」の同船者会が、着伯の日と同じ七月十六日にイビウナ市の古谷パークで開かれる。今年で渡伯五十周年の節目。関係者は、ブラジル各地に暮らす同船者の参加を呼びかけている。
 あめりか丸は五六年五月二十九日に神戸を出港、同七月十六日にサントスに到着した。同船者会は渡伯三十周年の年に開かれて以来。このたび節目の年を迎えることから、有志の発案により、会が開かれることになった。発案者の中には現在バイーアに住む人もいる。
 世話人の高野信喜さんによれば、渡伯当時の家長の中には亡くなっている人も多く、現在連絡が取れているのは十四、五家族ぐらいだという。「できるだけ多くの人に参加してほしい」と期待を表わす。当日は、夫人で元気な人も参加の予定だ。
 高野さん自身、九歳の時に家族でノロエステ線グアインベのファゼンダに入った。この船には、コロノとしてサンパウロやパラナのファゼンダに入った家族移民のほか、リオグランデ・ド・ノルテのピウン植民地に入植した人もあったという。
 会場では先没者の慰霊祭も行なわれるため、参加者に亡くなった人の名前を持って来るよう呼びかけている。
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 あめりか丸同船者会はサンパウロ州イビウナ市にある古谷パークで、七月十六日午前十時から開かれる。費用は、エントラーダと食事込みで一人二十レアル。五歳から十歳までの子供は半額、八十歳以上の高齢者は無料。
 準備のため、六月末までに出席人数を申し込む。会場にはシャレ―があるので、宿泊希望の人は予約してほしいとのこと(古谷パーク=15・3294・1378)。
 問い合わせ、申し込みは高野さん(電話15・3241・1983または3249・5270)まで。