東西南北

2006年5月25日(木)

 選挙高裁は二十三日、下院で承認された改正選挙法を今年の選挙から適用すると決定した。同改正法は選挙運動への様々な規制のほか、選挙資金の最終責任を立候補者に負わせ、現金の寄付を禁止するなど厳しい内容となっている。
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 社会保障院の赤字が一年間に二五・四%増加、今年四月に二六億レアルに達した。最低賃金と年金の五%調整により、五月に赤字はさらに増える見通し。「爆発的に増えたわけではない」と院長は楽観。
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 サンパウロ市南部マージナルピニェイロスで二十三日朝、車で出勤途中の大手製薬会社部長(47)がオートバイに乗った人物に四発撃たれて死亡、犯人は逃亡した。通行をめぐるケンカか強盗と警察はみている。
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 サンパウロ市南部の市立病院救急課で二十二日夜、一時間以上診察を待たされた十一カ月の女児が呼吸困難で死亡。両親は待たせた受付のミスを訴え。
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 サンパウロ大学は公立高校出身者に入学試験で得点を三%上乗せする優遇措置を承認した。一次試験の出題数も百題から九十題へ削減。大学は公立高校出身者の合格者数が三割増えると期待。
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 サンパウロ市モエーマ区在住の会社社長エクトル・ヴィラロン氏(75)は一九七七年、フランスでフィアット社のルシーノ・ブモン副社長を拉致し、指名手配を受けた。両親はブラジル人だが、本人はアルゼンチン国籍を持っている。同事件で誘拐を指揮した首謀者の容疑をかけられ、EU首脳部を動かす大事件に発展。同氏のブラジル潜伏は誰も知らなかった。最近事件とは無関係とする自分史を出版し、ブラジルで優雅に暮らしている。