過去振り返り、将来へ=文協=移民の日法要に700人

2006年6月21日(水)

 日本移民九十八周年記念開拓先亡者追悼大法要が十九日午後一時半から、ブラジル日本文化協会記念講堂で行われ、約七百人が開拓先駆者に思いを馳せた。
 ブラジル日本文化協会、釈尊讃仰会、ブラジル仏教婦人連盟、ブラジル日本都道府県人会連合会の共催。
 壇上に設置された「開拓先亡者之霊位」を前に、釈尊讃仰会の木原好規会長が開会の辞を述べた。
 ブラジル仏教婦人連盟、エスペランサ婦人会のコーラス部の約四十人が開拓先亡者讃歌「道の光」を合唱。その後、茶道裏千家による献茶、生け花協会の献花、美和会や宮城会による献楽が行われた。
 さらに華やかな衣裳をまとった稚児による献花・献灯、諸僧・導師が入堂した。
 上原幸啓文協会長は日本移民の歴史を振り返りながら、現在の日系社会の礎となった先駆者に対し、遺徳を偲んだ。
 西林万寿夫聖総領事は二年後に迫った百周年事業への取り組み強化が先人への報恩になるとの考えを示した。
 野末雅彦JICA聖支所次長、松尾治県連会長、酒井清一援協会長がそれぞれ追悼の辞を述べた。
 導師である佐々木陽明仏連会長は、日本移民五十年祭から続く追悼法要について話し、「百周年に向け日系社会が力を合わせて取り組むべき」とあいさつした。
 采川道昭・曹洞宗南米国際布教総監による法話後、琴の演奏が行われるなか一般焼香が行われ、ブラジル仏教婦人連盟の田中美枝会長が閉会の辞を述べた。