東西南北

2006年7月13日(木)

 ブラジル民主運動党のテメル党首は十一日、大統領選ではアウキミン氏を支持すると表明。対立候補のルーラ氏は十日に同党地方支部の約8割から支持を取り付けたばかり。
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 マラニョン州西部で今年流行し、三十三人が死亡した神経病症候群は、栄養失調によるビタミンB1不足が病因と保健省が判断。流行地域はビタミンB1を含む農産物(フェイジョンなど)の主産地だが、貧しい住民はそれを購入できず、ほぼ米だけを食べている。死亡者の市民登録が正しく行われておらず、病気の確認が遅れたとタヴァレス州知事。
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 サンパウロ市ブタンタン研究所の職員二人が十一日朝、ミナス・ジェライス州ウベランジア市にある食品会社サジアの敷地内のタンク内で遺体となって発見された。事故の可能性が低いとみた警察は殺人事件として捜査を開始。
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 自動車排気ガスに含まれる汚染物質が過去二十年間に国内で九四%減少したことが環境省の調査で判明。サンパウロ大学医学部によると、大サンパウロ市圏で呼吸器疾患を原因とする死亡者は十年間で一万五〇〇〇人減ったという。
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 ブラジル市場にも近年、中国製乗用車が上陸することになりそうだ。国内の自動車会社は、世界貿易機関(WTO)で折衝中の農産物売り込みの代償である市場開放で、乗用車輸入税が引き下げられることに反対している。中国は現在、年間六〇〇万台を生産し、輸出は時間の問題とされる。日本車や欧米製に対抗できる目算はあるが、中国製と聞くと、じんましんが出るらしい。中国製乗用車で価格破壊を挑まれることを業界は恐れているようだ。