茨城県人会45周年祝う=母県から橋本知事ら祝いに=アトラクションも賑やかに和気あふれて

2006年8月1日付け

 ブラジル茨城県人会(鈴木康夫会長)主催の「創立四十五周年記念式典」が先月三十日午前十時から、宮城県人会会館で開催され、三百人を超える人が一堂に会し、節目の年を盛大に祝った。
 橋本昌茨城県知事、田山東湖茨城県議会副議長ら十八人が日本から参加したほか、西林万寿夫サンパウロ総領事、上原幸啓文協会長、松尾治県連会長、酒井清一援協会長なども駆けつけ、祝辞をおくった。
 小林操さんと相良クリスチーナ泉さんの司会で進行。来賓の祝辞のあと、記念品の贈呈が行われた。橋本知事から鈴木会長にノートパソコンやデジタルカメラなどの記念品が渡された。
 平成十六年度の海外技術研修生の林アメリア里沙さんは、日本でホテル経営の研修をした経験をスピーチ。「私にとって、かけがえのない思い出です。祖父母が育った日本の習慣を知る良い機会になりました」と話すと、会場からは大きな拍手がおくられた。
 午後からは、日本の慶祝団がアトラクションを披露。雨情会の野口不二子さんが、なつかしの童謡を情感豊かに歌い上げた。会場からは、一緒に口ずさむ姿がみられた。
 霞朗詠会の剣舞や空手吟などのあと、書道家の川又南岳さんが、吟にあわせて書の実演をおこなった。松尾芭蕉の「静けさや、岩にしみいる、蝉の声」などを大胆に書き上げた。
 祝賀会では、お寿司やおでんなどの料理に加えて四十五周年を祝うケーキもふるまわれ、参加者は賑やかに歓談した。
 式典に先立ち開かれた前夜祭では、橋本知事主催のサンバショーがおこなわれ、会員の親睦が深まった。
 日本側一行は、きのう(三十一日)東山農場を視察し、きょう(一日)アルゼンチンへ発つ。同地の記念式典などに参加し、三日、日本へ帰国する予定。