大耳小耳

2006年8月1日付け

 先日行われた「第四回YOSAKOIソーラン祭り」に参加した計十三のグループの中では若い踊り手が目立った。第一部の公演が終わり、次の演技まで控え室で睡眠をとるチームもいる中、突然、若い子たちが中心となって始めたのは「マツリダンス」。突拍子もなく、しかも高音量で鳴り響く日本のPOPミュージックに〃怒る〃保護者や参加者の姿はなかった。気が付けばその輪は、控え室を囲む長さにー。本当に踊りが好きなんだなと実感。
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 歌手の井上祐見さんの故郷、愛知県豊橋市にはデカセギが多い。実家向かいの市営住宅には在日ブラジル人が集住し、ポ語による町内放送まであるが、「日本人住民との交流は少ないみたい」と井上さんは残念がる。同県は最もデカセギ犯罪の多い地域だ。レギュラー出演するラジオ番組などを通し、「日本に帰ったらもっとブラジルの良いところをアピールしたい」と心構えを新たにしていた。
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 先週末に開かれたリベルダーデ七夕祭り。週末のサンパウロでこれだけ人が集まる場所があるだろうかと思うぐらいのにぎわいだった。七夕もすっかりサンパウロ市の風物詩として定着したよう。一方で、十月の選挙を前に、オープニングには現役議員、候補をはじめ、多くの政治関係者が顔を並べた。気のせいか例年より多いような…。こちらも「季節」の風物詩か。出席した各氏はそれぞれの短冊を笹の葉に結び付けていた。何をお願いしたかは聞かなかったが。