「共生」テーマにセミナー=日本から長谷川さんが参加=ビエンナーレ

2006年8月4日付け

 「第二十七回サンパウロ・ビエンナーレ」が十月から開催されるにあたり、現在、今年の総合テーマ「どのように共生するか‐How to live together」に関するセミナーが開催されている。その第四弾として四、五両日にビエンナーレ館ホールで開かれるセミナー「共生‐Collective Life」に、日本から東京都現代美術館事業企画課長の長谷川祐子氏が参加する。
 サンパウロ・ビエンナーレは十月七日からビエンナーレ館で開催。今回はこれまでの国別参加方式を廃して、キュレーターチームにより作品が選出されることになったほか、展覧会の前に十人の作家をブラジルに招いて作品製作を依頼する企画「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」も実施される。
 長谷川さんは東京芸術大学大学院美術研究科修士課程を終了後、金沢二十一世紀美術館学芸課長などを経て、今年四月から現在の役職を務める。キュレイターとして国内外で多くの展覧会を手がけている。
 当日は自身が過去に携わってきたプロジェクトを軸にセミナーを展開。金沢二十一世紀美術館設立の企画に関わった経験などについても講演する予定。
 セミナーの入場料は五十二レアル(学生二十七レアル)。申し込みは11・5576・7600(内線7678、ガブリエラさん)まで。