東西南北

ニッケイ新聞 2006年8月11日付け

 ダッタフォーリャが七日と八日に実施した知事選予想調査によると、サンパウロ州ではセーラ候補(ブラジル民主社会党=PSDB)が有効票の六一%を得て、リオデジャネイロ州はカブラル候補(ブラジル民主運動党=PMDB)が四二%の得票、ミナス・ジェライス州はネーヴェス候補(PSDB)が七四%の得票で、一次投票で当選する見通し。
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 サンパウロ市東部ヴィラ・クルサー区の統一教育センター(CEU)の音楽教師(31)が七月末に未成年暴行と強姦の容疑で逮捕された。容疑者は二年前の七月に十七歳の少女と二十歳の女性を拳銃で脅し、乱暴した疑い。同年九月、被害者の証言で犯行を知った約百人にリンチされ瀕死の重傷を負ったが、警察では犯行を否認し、釈放されていた。
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 リオ市南部サン・コンラド区のファベーラ、ヴィジガルで八日から九日にかけて、麻薬密売に関与していた疑いのある八人が遺体となって発見された。同市では今月五日以降、少なくとも十三人の麻薬密売人が死亡、いずれも組織間の抗争や勢力争いに加わっていたと警察はみている。
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 リオ州立大学は北東部地方の海辺に繁茂する海水藻が重金属の回収に効果があることを発見し、新しいビジネスとして注目している。回収費用は少なく、方法は簡単だという。これまで重金属の回収剤は輸入していた。藻が放出する海水は、イオンの法則により重金属を吸収する。使用済みの藻は塩酸で洗って再利用する。回収した重金属もリサイクルできる。放射性物質の重金属を回収した場合、五〇〇度Cで焼却し、灰は保管する必要がある。