松賀さんに首都名誉市民章=市民に広く貢献

2006年8月19日付け

 【ブラジリア支局】去る十一日、首都ブラジリア議会議場で、オジロン・アイリス都議推薦による松賀睦雄さん(75、台湾名 woo shong woo)への名誉市民章の授与式が催された。
 松賀さんは台湾生まれで、日本による台湾統治下のもと、全て日本語の教育を受け、日本語も日本人とかわらないほど堪能で、本人も「自分は日本人だ」と言う。
 父親も学校教師だったそうで、当時の修身教育を受け、大和魂とか八紘一宇の精神というような言葉が飛び出して、記者もたじたじしてしまった。
 松賀さんは〃調和の広場〃と呼ばれるブラジリア市内の一角で、太極拳を二十年以上にわたり、毎朝大勢のブラジル人に教えている。医者に見捨てられた患者が松賀さんの得意な太極拳や気功、鍼で奇跡的に回復したことも度々あり、実況中継のテレビのカメラの前での名誉市民章の授与式でも、最高裁のミニストロ・カルロス・メイア氏をはじめ、大学教授、国会高級職員らの感謝と祝いの言葉が次々と述べられた。
 松賀さんはすでに、コメンダドール章も受章しており、ブラジリアで知らない人はいないほどの著名人だ。
 教育熱心な父親の影響であろう、兄は日本の東大を卒業してアメリカに渡り、アメリカ航空宇宙局(NASA)の顧問をしていたほどの秀才。日本の技術士官であった、もう一人の兄の息子が、今回サンパウロ州からdeputado federalに立候補しているWILLIAM WOO氏である。