東西南北

2006年8月24日付け

 ルーラ大統領は二十二日、リオデジャネイロ市のラジオ番組で、社会保障院(INSS)の年金受給者一八六〇万人に十三カ月目の年金の半分を前倒しで八月に支払うと発表した。こうした措置は過去に前例がなく、今回が初めて。
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 連邦検察庁は二十二日、オーキットサイトで児童ポルノ公開や人種差別を行った人物の確認を怠ったとして、ブラジルグーグルを相手に一日当たりの罰金七六〇万レアルと一億三〇〇〇万レアルの損害賠償を求める民事訴訟を起こした。営業停止の要請も検討しているという。
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 サンベルナルド・ド・カンポ市で二十二日朝、二人組の強盗が銀行を出た直後の商人(53)に銃を突きつけ現金二二〇〇レアルを奪って逃走。怒った被害者は近くの人に助けを求めながら犯人らを追跡し、追跡者は十五人に膨れ上がった。犯人の一人は乗客三十人のバスを乗っ取って逃亡を続け、降りたところを警察に包囲されたため、近くの住宅から出てきた画家を人質に家にたてこもった。警察との交渉後人質を解放したが、銃撃戦となり犯人は死亡。もう一人は自動車を運転中の男性(68)の足を撃ち、車を奪って逃げた。
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米国ニュージャージー州政府は七月二十六日、移民法を改定した州条例を制定した。同州リバーサイド市には、二〇〇〇人のブラジル人密入国者がいる。州条例では密入国者に住宅貸与や宿泊、求人、臨時採用をも禁じたので、ブラジル人密入国者は立ち往生している。違反者は禁固刑に処される。連邦政府の新移民法は米上院で現在、審理中である。新移民法は密入国者も五年以上滞米し、住民税と罰金を払えば永住権を取得できる。