サンパウロ国際短編映画祭=08年に伯映画特集を=俳優・別所哲也さんが来伯

2006年8月29日付け

 二十四日からサンパウロ市内各地で開催されている「第十七回サンパウロ国際短編映画祭」で、日本の短編作品四本が二十七日午後八時からビラ・マリアーナ区のサーラ・シネマテカで上映され、好評を博した。国際交流基金の海外日本映画祭助成事業の一環。
 東京の「ショートショートフィルムフェスティバル」創立者で、映画、テレビドラマ等に数多く出演する俳優の別所哲也さんが特別ゲストとしてあいさつ、同フェスティバルや作品の紹介を行った。
 上映されたのは、「ZERO」(中尾浩之監督、〇三年、16分)「THE STREET SHOW」(同、〇五年、21分)「シロタク」(園田俊郎監督、〇四年、14分)「東京天使」(〇六年、16分)の四本。
 会場には約百人が集まった。コメディタッチの作品には笑いが起き、シュールな作品は新しい日本のイメージを伝えたようだ。
 二十九日午後八時からCinesesc(Rua Augusta,2075)でも上映される。詳細はホームページ(www.kinoforum.org.br/curtas/2006/)
 上映後、別所さんはニッケイ新聞の取材に、「日本移民百周年を迎える〇八年は『ショートショートフィルムフェスティバル』の創立十周年でもあり、ブラジル短編映画特集をやりたい。日本ではあまり知られていないブラジル映画の魅力を伝えるとともにアジアとブラジルを繋ぐ交流ともなれば」と答え、今回の来伯で様々な作品に触れたいとも話した。