大耳小耳

2006年8月29日付け

 カチカチ山の狸たちもそろそろ、「取らぬ狸の皮算用」を止めたほうがよさそうだ。総領事館筋によれば、「(総予算の)一%どころか、三百分の二も出ない」ようだ。さきほど文協(上原幸啓会長)が「文協ビルの改装を百周年のプロジェクトに」と百周年協会に持ち込んだ。文協創立五十年の事業として進んでいない大講堂改装に頬かむりをしたままだ。百周年協会は実現不可能なプロジェクトが積み上がる姥捨て山状態となっている。
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 「第十七回サンパウロ国際短編映画祭」に俳優の別所哲也さんが来伯、二十七日、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区のサーラ・シネマテッカであいさつを行った。空港で荷物が出てこず、急遽サンパウロでスーツを購入したエピソードを披露。同日到着したこともあいまって少々疲れ気味の別所さんだったが、上映後、来場者から求められる握手や写真撮影に気さくに応じていた。
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 この度自費でブラジル研修に訪れていた愛知県の小学校教諭の二人。費用は研修費などを含めて五十万円以上かかったとか。公費、公費を使って、少し現場を覗いて日本へ帰国する関係者も多いなか、じっくりと〃生の現場〃を体験した意義は大きい。
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 二十一万レアル。県連の屋台骨をゆるがしかねない裁判問題が起りつつある。松尾会長は「正式な書類を見てから」としながらも、「(県連の金は)個人の金ではない。皆の金。払わずに済むものは払いたくない」と正面から向かい合う考えのようだ。代表者会議ではまた、相手の業者が関わっている日本文化イベントに、県連としては協力しない姿勢を明確にした。