東西南北

2006年8月30日付け

 サンパウロ州知事候補による公開討論が二十八日夜、テレビ局バンデイランテスで実施され、十六人の候補者のうち六人が参加した。予想調査の支持率がトップで、当選の可能性の高いセーラ氏は欠席したが、なぜかメルカダンテ氏もクエルシア氏も同氏への直接攻撃は避けた。セーラ氏は先月のテレビ公開討論も、ライバルのやり玉に上がることを理由に欠席している。
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 サンパウロ市ベラ・ビスタ区のフラットホテルで二十八日未明、十人組の男が住民の友人を名乗って侵入し、長期滞在中の住民九人から現金やパソコン、携帯電話など一万五〇〇〇レアル相当の金品を奪って逃げた。犯行は一時間半に及び、犯人らは逃亡前に監視カメラのテープを持ち去った。ホテルの従業員が関与したと警察はみている。
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 リオデジャネイロ市の国立博物館で二十八日、ブラジルで発見された恐竜としては最大の、新種の恐竜の骨格標本が発表された。全長約一三メートル、体重推定約九トンで、八〇〇〇万年前に生存していたという。名前はマシャカリザウルス・トパイ。ミナス・ジェライス州で行われた骨の発掘作業は九八年から〇二年までかかった。
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 新聞の未来を論じる会議が二十九日、ワールド・トレード・センターで開催された。会議では、いかにインターネットや携帯電話などへの接続でIT革命の波に乗るかを検討する。情報の技術はもとより情報の内容が最近、グロバリゼーションの影響で急変しつつあるらしい。新聞の購読者は、ブラジルはどこから来て、どこへ行くのかにアンテナを張っている。ブラジルの歴史認識も勉強する。それに答えるのが新聞の使命らしい。