「日系人雇用の将来」=尾崎教授、CIATEで講演を

2006年9月15日付け

 【既報関連】青森中央学院大学大学院地域マネジメント研究科教授の尾崎正利さんが日系デカセギ人の研究調査のためにこのほど来伯。十七日に、国外就労者情報援護センター(CIATE)が開催する「第三回コラボラドーレスの集い」で「日本製造業における雇用構造の二極分化と外国人受入政策の問題―日系人雇用の将来」と題し講演する。
 日系人の就労経路、つまり斡旋から渡航、就労にいたるまでの過程を研究し始めて、今年で六年。今回で二年ぶり四回目の来伯になる。
 二年前の来伯時には、斡旋業者に変化を見たという尾崎さん。「業者はデカセギ者への貸与金回収の保険制度をつくったり、日本ブラジル間の電話代を安くするための工夫などを始めている」。また最近は「日本における偽装請負の実態はデカセギの雇用に共通するもの」として、労働の二極構造化に注目している。
 尾崎さんは「二年ぐらいで変化が出てくるから」と更なる研究を続け、十八日に帰国する。