ホーム | 日系社会ニュース | ■ひとマチ点描■夏休みの研究

■ひとマチ点描■夏休みの研究

2006年9月16日付け

 移住者・在留者・旅行者…ブラジルに滞在する理由は人それぞれ。この時期、夏休みを利用してブラジルを訪れている学生もいるようだ。
 リベルダーデであったこの女性。「『日系二、三世のコミュニティー離れ』について研究しに来ました」と話す、上智大学大学院生の高田麻貴さん(栃木県出身、24)。外国語学研究科で地域研究を専攻している。
 来伯経験は計5回。初めてブラジルに足を踏み入れたのは17歳の時。留学機関を通し、サントスで一年間過ごした。当時、初めて日本移民ブラジル上陸記念碑を見て「移民はここから始まったんだと感動した」と話す。
 その後、某大学に入学するも、ポルトガル語をきちんとやり直したいといった理由から京都外国語大学に編入。今にいたる。
 滞在期間中、県費留学をした人たちを対象として研究を進めていく予定。「非日系人が日系人イベントに集まる理由は? 何を求めているのか」についても対象としている。
 「ブラジルに住む人たちは他人を受け入れる窓口が広い。そこがブラジルの良いところ」と高田さん。現在は留学時に知り合った友人の家にお世話になっていると話し、帰路を急いだ。                                          (未来)

image_print