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水曜シネマで人探し=史料館が協力を依頼

2006年9月23日付け

 この人を知っていますか?――。ブラジル日本移民史料館でこのほど、同館に保存されている写真に移っている人の氏名などを確認するための協力を、文協水曜シネマの来場者に依頼することにした。
 同史料館に保存されている写真は、植民地・運動会などで撮影されたものなど種類は様々で一万枚を越す。人物を中心に映っている写真が多く、氏名が特定されていない古いものが特に多いという。その「人探し」を、高齢の参加者も多い水曜シネマの来場者の協力を求めることになった。
 二〇〇八年には、百周年を迎える移民の歴史。情報を知っている人々がいる今のうちに記録として残して置きたいところだ。
 写真は、二十七日から毎週五枚づつ、水曜シネマ上映前にスクリーンで映される。
 同史料館の学芸員を務めるJICAシニアボランティアの小笠原公衛さん(58、山梨県)は、特定できている人物が少ない現状では、残っている方法は「知っている人に聞くしかない」として、「何かの史料で使う場合、名前があるとないのでは大きな差。水曜シネマに集まる移民の皆さんの協力で一人(の名前)でもわかれば」と呼びかけている。

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