男女3人が銅メダル=伯選手団が帰国=世界相撲=赤木団長「まずまずの結果」

2006年10月27日付け

 第十四回世界相撲選手権大会が十五日、大阪府堺市で開催された。ブラジルからは選手団十人が訪日。個人戦で三人が三位入賞を果たした。
 入賞したのは男子中量級のガルボン・アラン・デ・ソーザ、女子中量級のマルケス・アルシャンドラ、重量級のゴーメス・アナ・クラウディアら三選手。
 団体戦は男女とも予選一回戦で敗退したが、総合成績は三十八カ国のなかで五位と健闘した。
 今大会では、重量級の青山リカルド選手が大会前に足をケガして、本来の力を発揮できなかったことや、無差別級代表のテージ・バルベラット選手がビザの関係でアメリカから日本へ乗り継ぎができず、大会に出場できないなど不利な点もあったという。
 団長として訪日した赤木政敏ブラジル相撲連盟会長は、そうした要因を踏まえ「まずまずの結果だった」と大会を振り返ったが、バルベラット選手の件に触れて「お世話になった各方面の関係者には大変ご迷惑をおかけした。来年からはこのようなことがないように気をつけたい」と話していた。
 団体で優勝したロシアチームは個人の総合メダル獲得数でも一位の活躍。コーチとして同行した向井一喜同連盟理事は「女子でも百八十センチ以上の選手が揃うなど体格の差が目立った」と印象を語った。
 来年の世界大会はスイスで開催される予定。
 団体戦の結果は次の通り。【男子】優勝=ロシア、二位=日本、三位=モンゴル、ポーランド。【女子】優勝=ロシア、二位=ウクライナ、三位=モンゴル、日本。