東西南北

2006年11月25日付け

 マンテガ財務相は二十三日、勤続年限保証基金(FGTS)の資金を使って一〇〇から一五〇億レアルの基金を創設し、低所得層の住宅建設への融資にあてると発表した。対象は月収が最低賃金の五倍(一七五〇レアル)までの世帯で、建設費の三分の二を負担。サンパウロ州建設組合は七五万戸が建設されると試算。
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 連邦警察は二十三日、五州と連邦直轄区で金融犯罪組織を一斉に摘発し、十三人を逮捕。ミナス・ジェライス州では十月の総選挙で連邦下院議員に当選したフィーリョ容疑者が逮捕された。同組織は五十社とともに、一〇億レアルを超える脱税を行っていた。
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 ガン患者を支援するNGO二団体から三〇〇〇万レアルを横領した疑いで、パラナ州警察は二十三日、同州はじめ三州で十六人を逮捕した。全国に五十の支部を抱える団体は昨年、電話勧誘などで四五〇〇万レアルの寄付を募っていた。
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 保健省は二十三日、バイア州ジョアン・ドウラド市で二人がはしかを発症したと発表した。他十八人に感染の疑い。国内では二〇〇一年以降患者が発生しておらず、同省は対策を強化するよう全国に警告、外国人から感染したとみて感染経路の調査を続けている。
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 下院は二十三日、同性愛者や女装趣味者、両性保持者に対する差別禁止法を可決した。ホテルの入室拒否や不動産売却拒否、クラブの入会拒否、バールなどで差別行為があった場合、五年以下の禁固となる。キリスト教会の伝統では同性愛者を認めないので、宗教界の抗議を避けるためコソコソ表決を行い、多くの下議は何の審議か分からなかったという。