東西南北

2006年12月9日付け

 サンパウロ州裁判所は六日、サンパウロ市内のアウトドア広告を禁じた市条例を無効とする判決を下した。同条例は今月末までの広告の撤去を定めていた。市条例は違憲であるとの広告代理店の主張が認められた。業界筋によると、広告を撤去しない企業への罰則適用を認めない判決が数十件も出ているという。市は控訴する構え。
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 連邦警察は七日、捜査員二一五人を動員し、インターネットを通じて銀行口座と暗証番号を盗み、現金を引き出していた容疑で、パラー州始め五州で四十一人を逮捕した。被害総額は不明。犯人らは銀行や連邦機関に見せかけてEメールをネット利用者に送り、にせのサイトにアクセスさせ、口座と暗証番号を盗み出していた。
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 サンパウロ州イビウーナ市で六日、酒に酔っ払った息子(36)を年金生活者の父親(76)がナイフで刺し殺す事件が発生。失業中の息子は毎日酔って家に帰り、父親に暴行を加えていた。
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 カサビサンパウロ市長は七日、集中豪雨の被害に対する保険を新設する予定であると発表した。保険の支払いなど詳細は財務局が定める。固定資産税(IPTU)や自動車税(IPVA)を納付した人が対象で、同税の免除も検討されている。
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 マージナル・チエテ、ピニェイロス両高速道路には、二九カ所の陸橋がある。市はこの陸橋に名前と数字を刻んだプレートを取り付ける。毎日一一〇万台の車両が通過するが、運転手は数字が番号ではなくセボロン(両道路の合流地点)からの距離を提示していることに気付いて欲しいと呼びかけた。これはウイリアム・ウー市議の提案である。