東西南北

2007年1月10日付け

 ブラジルGMは八日、中国で生産された自動車(ミニバン)の輸入と、中国製部品を輸入し組み立てることを検討していると発表した。過去八年間不振にあえいだ同社は昨年、新記録となる四〇万九九〇〇台を販売、今年も五%増を見込んでいる。
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 連邦直轄区とミナス・ジェライス州など四州の旅行代理店が十二日から四日間、GOL航空の航空券販売をボイコットする予定。国内、国際線とも販売手数料を三ポイント引き下げて七%と六%にしたのが理由。TAM航空は消費者が直接代理店に手数料を支払うことを検討している。
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 サンパウロ市北部ピリトゥーバ区で七日夜、会計士の女性(39)がマンションの駐車場で元夫(43)に頭を撃たれて即死、直後に元夫も頭を撃って自殺した。女性の家族によると、二人は一カ月前に別居したが男は不満で、被害者を脅迫していたという。また、同市南部シャカラ・クラビン区でも八日にタクシー運転手が妻を殺そうとしたが失敗、直後にタクシー内に戻り頭を撃ち抜いて自殺した。動機は不明、妻は左腕にけが。
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 十四歳の少女が六日、リオデジャネイロ市内の病院で拒食症により死亡した。少女はモデルを志望し、コースに通っていた。
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 ローマ法王ベント十六世は、新年のメッセージでラテン・アメリカの左傾化とともに唯物思想に立脚した政治モデルの導入を憂慮すると述べた。唯物論によれば、人間は物質と環境に支配される動物という。生活扶助金と最低賃金増額で下層階級を支配できるという考えから、相対的専制政治が生まれる可能性があるというのだ。