百周年=連邦の委員会に渡部氏ら=テーマ曲は島田氏に決定

2007年1月16日付け

 百周年記念協会の執行委員会や理事会で、連邦政府の百周年組織委員会への人員選定、百周年記念誌プロジェクト、テーマ曲の決定など主催事業に関する重要な報告がいくつかあった。
 連邦政府レベルの百周年国内組織委員会に対して、ブラジル外務省アジア・オセアニア局のレジナ・ドゥンロップ局長から人員選定の要請があり、記念協会からは数人を推薦することに決めた。
 発表によれば、同名誉委員会には上原幸啓理事長、渡部和夫顧問、同実行委員会には松尾治執行委員長、横田パウロ・サンタクルス病院理事長、新山ススム日系研究者学会代表、青木智栄子ブルーツリーホテル社長も名を連ねた。
 この他に連邦政府が許す限り、パラナ州、リオ州、パラー州、ミナス州などの代表者も入れていきたいという。
 百周年の日本語テーマ曲で、すでに選ばれていた歌詞に加え、代表曲『サンパウロ・ブルース』で有名な作曲家の島田正市さんの曲が選ばれたと発表された。
 顕彰委員会の桂川富夫委員長は、昨年中五回の会合が行われており、二種類の顕彰が予定されている。一つは日本政府による百人。四月から推薦書の書式を配布し、三カ月程度かけて募集し、その申し込みを中心に選考する。残りは記念協会が独自に顕彰するもので、人数は未定。
 またイベント委員会からは、〇八年六月十八日の決まった時間、同じ式次第で、全伯で一斉に百周年セレモニーを行う呼びかけをした。各地の市役所にお願いして、記念プレートを作製する予算をつけてもらうなどの提案だ。
 松尾執行委員長は就任時、立派な式祭典、移民の歴史の記録、人材交流、地方団体との支援ネットワーク構築の四大方針を掲げた。その一つ、記録事業の柱、百周年記念誌プロジェクトがようやく動き出しそうだ。森幸一USP教授の出した企画書が十一日の執行委員会で可決された。今後はメンバー選定、日程調整などに入る。