トヨタで激励される=ふれあいセミナーの生徒ら
2007年1月20日付け
【既報関連】第八回日本語ふれあいセミナー(ブラジル日本語センター主催)は、十七日、老人クラブ連合会(重岡康人会長)の会員らと交流を行ったのち、ブラジルトヨタのインダイアツーバ工場を見学した。
「日系企業の活動ぶりを見て、日本語を勉強していく気持ちを高めてもらうことがねらい」と日本語教師の松本ヨランダさん。同セミナーはこれまでヤクルト工場なども訪問してきた。
一台約三・四分――トヨタが世界中に持つ工場のなかで最優秀の品質の車を生産しているというインダイアツーバの工場は「現場現物」と「改善」という二つの方針を掲げている。約百八十万平方メートルの広大な敷地のうち、九分の一のみが工場で、他は環境保全のため植林を行っている。
課長クラス以上の八〇%が日本語を話すというブラジルトヨタ。生徒からは「どの工程が難しいのか」「国によって作っている車に違いはあるのか」など、多くの質問がなされていた。
生徒を代表してトヨタに感謝を述べた関満ルシオさん(16)は「見たこともないものを見てビックリしました」。久保田芳弘工場長は「新しいものを開発することに興味を持ってもらって、勉強を続けてください」と、生徒らを激励した。
ブラジルトヨタで働く近藤ネルソンさんは「多くの日本企業がブラジルに来ている時代。若いころから日本語を勉強していることを活用してほしい」と、百十二人の生徒らに熱いメッセージを送っていた。