ガルサ桜祭りに新趣向=YOSAKOI導入決まる=市随一の催しさらに拡充へ=中央の組織委、積極協力

2007年1月23日付け

 人気のYOSAKOIソーランをガルサにも――。毎年十万人を超える観客でにぎわうガルサ桜祭りで、今年から、祭り期間中に「フェスティバル・ド・YOSAKOIソーラン」を開催しようとする計画が進められている。
桜祭り実行委員会(フェルナンド・クリストフーロ委員長)とガルサ日系クラブ(オガワ・マウリシオ会長)らが協力して、ガルサ市内で、YOSAKOIソーラン・グループを立ち上げた。練習も始まっているという。
YOSAKOIソーラン祭り組織委員会の飯島秀昭さんは「バウルーやマリリアにも呼びかけ、サンパウロで盛り上がりを見せているよさこいを、地方でも活性化させたい」。年々盛り上がりを見せる同祭りに、新たな〃勢い〃が加わることになりそうだ。
「日本文化を広げるためにいつでも新しいものを、と探してきた。もっと強力なメインイベントを開いて、祭りを盛り上げようと考えました」と、同市議会議員も務めるオガワ会長。
 今年で二十一回目を迎える同桜祭りの、昨年の来場者数は四日間で十三万五千人。寿司、てんぷら、刺身、焼きそばなど「あらゆる日本食が並べられて(オガワさん)」、太鼓、盆踊り、カラオケ、マツリダンスなどとともに、様々な日本文化を紹介してきた。
 ガルサではこのほど、一昨年に始まったマツリダンスのグループに、日系クラブの青年らを合わせて、YOSAKOIソーランのチームを結成。「指導者がほしい」と考えていたところに、協会の協力を得た。
 飯島さんは「やる気になっていること。それが一番大事。ビデオ教材や指導員の派遣など、できることは協力していきたい」。「YOSAKOIはエネルギーがあって若い人を取り込む力があるから」と後押しできることを喜んだ。
 祭り実行委員の佐藤ノリユキさんは「非日系も日本文化に興味があるし、これから広がっていくでしょう」。非日系のみからなる市の高年者グループが、盆踊りを練習し、祭りに参加するようになった例をあげ、「ここはブラジル。ブラジル人が参加するようになって、より大きく、面白くなっていくと思います」と話した。
 「市としても、会場などのインフラや移動のためのバスを提供していきます」と市文化局長でもある、クリストフーロ実行委員長。近隣のグループやサンパウロからの出場者を、十二から十五チーム集める予定だ。
 同市では、太鼓グループも結成されており、太鼓などの道具の購入を、現在、市が検討している。「桜祭りは、ガルサ市で一番大きな行事。もっと大きくしていきたい」と佐藤さんは意気込みを語った。