東西南北

2007年1月27日付け

 サンパウロ市で軍警二人が二十五日、十八歳の少女を集団で暴行した疑いで監察局に身柄を拘束された。二人のほか四人が十七日未明、同市東部サポペンバ区の学校の校庭に少女を連れ込み、暴行した疑い。友人の少年と路上にいた被害者は警官らに連行された後、金を要求され、断ったために暴行されたという。
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 リオデジャネイロ市北部ペニャ区のファベーラで二十四日、麻薬密売人らが軍警二五〇人と銃撃戦を展開、密売人五人が撃たれて死亡、一人がけがをした。警察は十五人を逮捕し、銃器や大麻、コカインなどの麻薬を押収した。今回の摘発は、昨年末同市で発生した襲撃事件(十九人が死亡)の捜査の一環。
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 リオデジャネイロ市の軍警二人がペルー人観光客の女性二人とライフル銃でふざけて遊んでいる写真をネットに公開されて問題となったが、事情聴取後に釈放。
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 サンパウロ市制四五三周年記念日の二十五日、イピランガ区の独立記念公園では記念コンサートに約二万五〇〇〇人が参加。ベシーガ区では約六〇〇〇人が四五三メートルのケーキに群がった。セー広場では改修工事完工式に出席したカサビ市長にホームレスらが抗議、便器を渡そうとした。普段は慎ましい市長も両手を挙げ「サンパウロ!」と叫けんで応戦した。
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 経営危機にあるクリニカ病院の心臓外科は、一億二〇〇〇万レアルのこげ付きに州政府が融資あっ旋を行うらしい。その代わり同病院の抜本改革を行うようだ。一万六〇〇〇レアル以上の高給職員は調整凍結。サンパウロ市との医療保険契約を解除。ゼルビーニ財団の株分けなど。まだ決定ではないとセーラ知事。