百周年にあわせ50周年=記念式典の準備すすむ=エ・サーレス

2007年1月31日付け

 アマゾナス州都マナウス市から約三十キロ地点にあるエフィジェニオ・デ・サーレス自治会(Associacao Comunitaria Nipo-Brasileira Efigenio de Sales)の入植五十周年祭の詳細が徐々に明らかになってきた。
 宮本倫克会長(石川県出身、63)によればテーマは「ふりかえり、心あらたに、明日への活力を」。日本移民百周年に合わせて、〇八年六月二十二日ごろ(日程は未定)に五十周年式典を行うことになった。石川県知事ら慶祝団の出席も予定されるため、サンパウロ市の百年祭の前後にする方向で調整している。
 午前中はコロニアで式典、慰霊祭(仏式)で行い、祝賀会は同日午後七時からマナウス市内のパーティ会場で、家族も全員呼んで盛大に行う予定。
 宮本会長は「百周年の関係で来伯される芸能使節団などで、アマゾン観光などを兼ねてマナウスまで来られる方がいれば、ぜひこちらの祝賀会にも参加してほしい」と呼びかけた。
 記念事業としては、揮毫(きごう)を森喜朗元首相にお願いしている慰霊碑の建立、会館改修、診療所の開設などが計画されている。記念誌編纂に関しても、資料収集などが始まった。「来年末までに出版したい。日ポ両語で年表も入り、かなり分厚いものなる」という。
 そのほか、八月には盆踊り、十月にはソフトボール大会、本来の入植日である十一月十日には敬老会を予定している。
 宮本会長は「サーレスに縁のあるかたは是非とも来てください」とのべた。
 〇六年十一月三十日に同準備委員会の第二回会合が西部アマゾン日伯協会で行われ、九人が出席した。
 実行委員会の人事は次の通り。顧問は村山惟元同日伯協会会長、祭典委員長は宮本会長、同副委員長は武田興洋、三木将美両氏、事業本部長は宮本会長、財務委員会は岩本逸男委員長(佐藤五郎理事、室谷揵男理事)、会館改修委員会は岩本逸男委員長(理事全員)、診療所委員会は岩本逸男委員長(理事全員)。記念誌編纂委員会は亀崎満義委員長(室谷、錦戸健両氏ほか)。
 式典委員会のコロニア側は佐藤五郎委員長ほか青年たち、マナウス側は武田委員長ほか三木、錦戸両氏ら。祭典名誉総裁はアマゾナス州知事、名誉副総裁は在マナウス日本国総領事とマナウス市長、祭典委員は同総領事館首席領事、幹事に高野欣也、野沢重夫、木場孝一三氏ら。
 同地には一九五八年に海協連の指導で十七家族が第一次入植し、以来、六一年の第四次入植では十六家族と合計五十六家族が入った。石川県人が多く、現在でも三十数家族が住み、養鶏が盛ん。