「評議員に立候補して」=文協選挙=小川副会長が呼びかけ=文協改革への思い語る=締め切りは今月23日

2007年2月15日付け

 評議員選挙が文協を変える?――ブラジル日本文化福祉協会副会長の小川彰夫氏が十三日来社、評議員選挙が行われる三月三十一日の総会を「文協、百周年を変えるスタート」と位置づけ、評議員に立候補することを呼びかけている。先月十九日に登録された新定款で、理事会は評議員の投票により選出されることが定められている。つまり、まずは評議員にならなければ、文協の新しい舵取り役である理事会を選出することはできない。文協事務局はすでに会員に対し、評議員立候補の申込書を郵送しており、立候補者は今月二十三日必着で事務局へ届け出る必要がある(FAX、Eメールでも可)。小川氏は「広報が足りないせいか、今回の選挙のシステムや重要性が広く知られていないように思う」と語り、全伯が力を合わせる最後のきっかけになると強調している。
 「全伯日系団体が文協を自分の団体だと思うこと。それが日系の力を集めるスタートになるのでは。福祉団体、県人会、連合会に評議員になってもらい、理事会選挙を行ってほしい」
 現在評議員になっている日系団体はエスペランサ婦人会のみ。権限の強くなった評議員に多くの日系団体が参加することが重要と説く小川氏は、副会長になって二年、地方を訪ねるなかで、サンパウロとの意識の乖離を感じたという。
 「このままでは、百周年もサンパウロ以外だけが盛り上がることになる」と現状を危惧、今回の評議員選挙、四月に行われる役員選挙を全伯日系団体がまとまるきっかけに、と力を込める。
 文協選挙規定によれば、〇四年の三月末までに入会した会員で五人の会員からの推薦があること(または社会的に認められた団体からの推薦)、監査、理事を二年以上務めたもの、現・元評議員であることのいずれかを満たし、昨年までの会費を完納していることが条件だ。
 すでに小川氏は自分の強い思いから、百八十の団体、個人に対し、評議員へ立候補するよう要請を行っており、「立候補したいが、推薦人がいないという人はこちらで準備することも考えています」と話している。
 百周年を来年に控えた今回の選挙の機会に、現体制よりも全伯代表にふさわしい組織に文協を作り変えたいとの願いを込め、「文協、百周年、日系社会に思いがある人が参加することから、物事は動きます」と今月二十三日までに立候補届けをすることを広く全伯に呼びかけている。
 推薦人などに関する問い合わせは小川(電話=11・9631・9521)まで。