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日系医師の貢献たたえ=20人のパネルを博物館に=パ医師協

2007年2月15日付け

 パウリスタ医師協会(APM、ジョルジ・カルロス・マシャード・クリー会長)は六日夜、サンパウロ市のAPM医学歴史博物館(Av.Brigadeiro Luis Antonio,278)において、ブラジルの医学に大きく貢献した日系医師二十人のパネル展示セレモニーを行った。
 これは、APM館内五階の同博物館資料管理担当のジョルジェ・ミカラニ教授による発案で、同館にあるイタリア系、シリア・レバノン系医師のパネルに続いて製作されたもの。二〇〇八年にブラジル移民百周年を祝う日系コミュニティーへの敬意を表す意味をこめたイベントとして、それぞれの専門分野で教授として活躍する日系ブラジル人医師を表彰した。
 同会館の講堂で行われたセレモニーには、クリー会長はじめ、丸橋次郎在聖総領事館首席領事、野村アウレリオ市議、グイード・アルトゥーロ・パロンバAPM理事などが出席。
 クリー会長は、「医学界での日系人の活躍は著しいもの」とあいさつ。
 丸橋首席領事は、どんな状況であっても子供たちの教育を重要視してきたことが、百周年を前にした現在の日系人の活躍につながったと話した。
 その後、ミカラニ教授が「私の日本および日本人の思い出」と題して講演。自身の幼い頃からの日本人移民との関係や、「世界健康協会」を通じて訪日した際のエピソードを笑いを交えて発表した。
 続いて一同は医学歴史博物館に移動して除幕式。会場では、すでに展示されているイタリア系、シリア・レバノン系医師のパネルと並んだ日系人医師二十人のパネルが披露された。
 顕彰された一人で元連邦保健大臣の續正剛教授は、「日系人医師というのは熱心で、ブラジル市民から絶大な支持と信用がある」と話し、日系人医師であることに対しての誇りを表していた。
 このたび顕彰された日系医師は次の二十人=ウエスギ・フミアキ・カルロス(サンパウロ・サンタカーザ医大眼科医学部教授)、ウエハラ・セザール(サンパウロ国立大パウリスタ医学校呼吸器病学部教授)、キクダイ・ヒロシ(サント・アマーロ医大・小児整形外科医学部教授)、キクダイ・ケン・ウンベルト(同)、スズキ・イチロウ(サンパウロ医大・小児整形外科診療研究所所長)、ヤマシタ・トミモリ・ジャネ(小児整形外科医)、イリャ・キヨシ(サンパウロ医大病理解剖学部、自由会員教授)、スガハラ・マサミ(一般外科医、病院経営家、日伯友好病院元専任理事)、オザキ・エントナ・ミドリ(国立サンパウロ医大眼科医学部教授)、ヒダ・ミルトン(サンパウロ州立大眼科医学部教授)、尾崎マサユキ・ミルトン(保険システム経営家、サンタクルース病院元院長)、コウダ・ミノル(サンタカーザ医大心臓病学部教授)、エンドウ・ミチアキ・ロベルト(同、眼科医学部教授)、續正剛(心臓外科医、サンパウロ大胸部外科医学部元教授、元厚生大臣)、ナカクボ・セイジ(サンタカーザ医大内視鏡検査部長、内視鏡専門家)、ヤマダ・セルジオ(皮膚科医)、アイハラ・タツオ(サンタカーザ医大小児整形外科医学部教授)、アオキ・ツトム(サンパウロ医大産婦人科医学部教授)、オカイ・ヤスヒコ(サンパウロ医大・小児科医学部教授、聖医大元学長)。

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