日伯交流年=兵庫県実行委が発足=23日、県単位では全国初

2007年2月24日付け

 【神戸新聞】二〇〇八年に迎えるブラジル移住百周年を前に、日本とブラジルとの交流を進める日伯協会(神戸市中央区)や兵庫県など官民計二十三団体は二十三日、「日伯交流年兵庫県実行委員会」を設立し、神戸市内で初会合を開いた。交流イベントや訪問団の派遣などに取り組んでいく。
 〇八年は全国で記念イベントが計画されるが、関係者が県単位で実行委を設けるのは兵庫が初めて。実行委には、神戸商工会議所、姉妹都市提携などを結ぶ姫路、西宮、加古川、淡路市や、「関西ブラジル人コミュニティー」も参加。
 発足した実行委は、初のブラジル移民船が神戸港を出航した一九〇八(明治四十一)年四月に合わせ、来春神戸で開く移住百周年記念式典の内容を協議する。
 また、各団体が予定する記念行事の情報を交換し、協力を深めるほか、ブラジル側式典への派遣団の実現も目指す。今後、広く企業や市民団体の参加を募り、記念事業を盛り上げていく。
 すでに国と二十都府県、企業などは「日伯交流年」と銘打ち、〇八年の全国的な百周年事業に向けた実行委を発足させた。
 会合では、日伯協会の西村正理事長が「移民の九割以上が神戸港から出国した。つながりが深い兵庫県で心のこもった交流行事をつくろう」とあいさつ。来年四月二十八日、最初の移民船が神戸を出港した日にちなみ、「友情の灯」を乗せた船を出港させる式典の計画案などが紹介された。