今年は合併と百周年準備を=沖縄県人会=総会で与儀会長を再選

2007年3月2日付け

 ブラジル沖縄県人会の定期総会が二十五日、サンパウロ市の会館で支部関係者約九十人出席のもと行われた。百周年に関する議題のほか、県人会とジアデマの沖縄文化センターの合併に関して進ちょく状況を報告。役員改選も行われ、与儀昭雄会長を新会長とするシャッパが承認された。
 収支報告によれば、〇六年の収支は四十六万三千三百五十四・三四レアルで、九万三百二十八レを繰越し。今年度予算審議では、約三十六万五千レの予算と、会費を三十レから三十五レにすることを承認した。また、沖縄文化センターとの合併を見据え、両団体の事業を統一することを承認、主催事業は三つ増えて十七となった。
 同会では先月二十二日に県人会百周年実行委が発足。総会で与儀会長があらためて四つの記念事業、十の記念行事からなる百周年事業計画を説明した。(二月二十四日付け既報)
 式典、パレードなどからなる記念十行事については全てを実施することを言明。一方、新会館建設などの記念四事業については、母県、市町村へ支援要請を行っている現状を報告した上で、資金面の問題で実現が難しくなった場合の優先順位決定権を実行委員会に与えることが承認された。
 このほか、カンポ・グランデ支部から、来年の百周年で来伯が予定されている仲井眞弘多県知事のカ・グランデ訪問について要望があり、会長は県側と連絡を取っていく意向を示した。
 文化センターとの合併は両団体が昨年の定期総会で承認したもの。現在、両団体代表による委員会が専門家を交え、定款の検討を続けている。
 総会では、センター関係者など出席者から、合併の形式や新団体の名称など合併の詳細について質問が出された。合併にあたりセンター創立当時の経緯を知る人たちの意見を聞くべきとする意見もあった。
 与儀会長は、すでにポルトガル語の定款素案は完成しており、日語に翻訳後、支部、関係者に配布する予定であることを報告。「皆さんの意見を聞きながら進めていきたい」と述べた。
 役員改選では、与儀会長を新会長とするシャッパを出席者が承認した。新執行部九人のうち七人を二世が占めた。
 二期目となる会長は、「大きな責任を感じる。執行部や会員、支部など皆さんの力を借りてがんばっていきたい」とあいさつ。今年を「百周年に向けた準備の年」と位置付け、合併についても「スムーズに検討を進め、今年いっぱいには実現したい」と意気込みを語った。
 監査役の選出後、最後にカンポ・グランデの玉城ジョルジ支部長、斉藤カルロス・マリリア支部長、当間シトク・アララクアラ支部長らがあいさつ。総会は五時過ぎに終了した。
 新執行部、監査役は次の通り。
 会長=与儀昭雄、副会長=(第一)与那嶺真次、(第二)松堂忠顕、(第三)崎間達雄、(第四)上原ジョン、書記=(第一)垣花輝明、(第二)国吉次郎、会計=(第一)島袋安雄、(第二)高良仁一。【正監事】新崎マーリオ、長堂哲雄、知花広造、【補充監事】宮城清信、高良常雄、石川繁、喜友里智辰、糸洲三郎。(敬称略)