1千人太鼓新曲を発表=日本の指導者も来伯して=太鼓協会

2007年3月2日付け

 来年のブラジル日本移民百周年記念式典で披露される予定の一千人の太鼓演奏を成功させようと、一日、日本太鼓連盟から指導者の古屋邦夫、松枝明美、影山伊作、簔輪(みのわ)敏泰さんが来伯した。去る二月二十七日、ブラジル太鼓協会から矢野ペドロ会長と島田謙二副会長が来社。一千人太鼓の新曲発表会を、十四日午後三時から文協体育館で行うと発表した。
 このたび来伯した指導者四人のうち、古屋さんと松枝さんは、日本太鼓連盟の一級公認指導員。長野オリンピック開会式二千人太鼓の指導者も経験した人物でもある。
 また簔輪さんは、今年の四月からJICAシニアボランティアとして太鼓指導に当たる予定になっている。
 四人は十九日までの滞在中、サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレットとソロカバ、パラナ州マリンガの三カ所を訪問し千人太鼓の太鼓指導にあたるほか、太鼓の技術認定試験(四・五級)を実施する。
 同認定試験を受けることで、「高いレベルでの一千人太鼓が期待できる」と矢野会長はいう。
 十四日に行われる新曲発表会では、日本太鼓連盟副会長で長野県にある『御諏訪(おすわ)太鼓』の小口大八代表が作曲した作品が発表される予定。
 当日は、ブラジルの太鼓グループリーダーの演奏と、今回来伯した指導者の演奏も披露される。
 矢野会長は、「百周年関係者や、報道機関の方々への発表の予定ですが、一般の方も見に来てくださっても構いません」と話している。
 【技術認定試験日程】サンジョゼ・ド・リオ・プレット=三月二日から五日。マリンガ=八日から十二日。ソロカバ=十六日から十八日まで。