東西南北

2007年3月3日付け

 ルーラ大統領は労働者党(PT)創立二十七周年の式典で、民主主義を守り抜いたPTのお陰で、金属工が大統領になれたと述べた。続いてセルジッペ州のデーダ知事は、ヘボ弁護士が知事になれたのもPTのお陰と。パラー州のカレッパ女性知事も、ビッコをひきながらゴマをすった。出席者らは、よく心にもないオベンチャラをいえるものだと舌をまいた。
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 元サンパウロ市長のマルフ下議(進歩党)は一日、二〇〇八年の同市長選挙でマルタ元サンパウロ市長を支援する協定を、マルタ元市長代理の下議とブラジリア市で結んだ。マルタ元市長が閣僚に任命されない場合の話で、マルフ下議が副市長のイスにすわる可能性もある。
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 ロゼアーナ・リオデジャネイロ州前知事は、テレビ局バンデイランテスのバラエティ番組パーソナリティーに転身、美容用品を売り込むと息巻いている。十六年を超えるラジオ局での経験を生かし、政治色は一切出さないという。
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 サンパウロ州アメリカーナ市で一日、娘の偽装誘拐事件以降心臓を患い、通院していた七十歳の女性が、発作を起こして死亡した。事件から五日が経過。電話で女の叫び声を聞き娘と思い込んだ女性は、テレフォンカード(一枚三〇レアル)を六枚買い、カード番号を電話で知らせるよう犯人らに強要された。
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 実物の死体を特殊加工し、様々な形態で展示したイベントが一日、イビラプエラ公園内のOcaで始まり、二五〇〇人が人体の神秘を体験した。米国など四カ国で二〇〇万人が入場したイベントは、倫理上の議論を巻き起こした。九時から七時(土日は十時から八時)まで。三〇レアル。