世界蘭会議ツアーも募集=秋の蘭展16日から=文協

2007年3月13日付け

 今年創立四十周年を迎えたサンパウロ蘭協会が主催する第七十六回ラン展が十六、十七、十八日に文協ビル内で今年も盛大に行われる。九日に来社した森本みどり会長は「南米最大規模の蘭展を、ぜひ見に来てください」と呼びかけた。
 この秋の蘭展の目玉は、原産地名から〃北東伯の女王〃とも呼ばれるアトレア・ラビアッタだ。花が大きく、ピンクを中心に白赤、ブルーなど多彩な色が楽しめる。このほか、バンダやパフィオ種も多く出展される。
 貴賓室で行われる蘭展への出品作品は、遠く南大河州からエスピリット・サント州などに散らばる三十~四十団体から千二百作品が出される。その中から「小さな花」「交配種」「原種」「外国産」「貴重種」の五カテゴリに分かれて優秀作が選ばれ、その一つに最優秀賞が授与される。
 大サロンには二十六店が出店して販売も行う。三日間で一万鉢以上が売られる予定だ。三日間とも午前十時、午後二時、午後四時の三回、初心者向けの無料講習会も行われる。
 今年九月の春の蘭展では、同協会創立四十周年を祝う式典を同時に行うため通常とは趣の異なった、より盛大なイベントになるという。場所も文協から近隣の大学へ移す予定。
 四十周年で七十六回を迎えたことに関して、中島澄男副会長は「創立したばかりの頃は年に二回やるほど力がなかった」と歴史を振り返って説明した。現在では年三回も行われている。
 さらに来年一月に、米国マイアミで行われる第十九回世界蘭会議ツアーの参加者も、今回の蘭展で募集する。出発は同十八日で帰聖は二十六日。定員四十人中二十人はすでに埋まっているという。希望者は当日、中島副会長ら協会役員に尋ねてほしい、とのこと。