指導がていねい=好評の大阪なにわ会館=社交ダンス教室

2007年3月17日付け

 大阪なにわ会館で、毎週木曜日午前九時から二時間開かれている社交ダンス教室が、生徒たちに好評だ。教師は神ノ戸増江さんと野沢玲敬(のざわたまのり)さん。評判がいい理由は、両教師がどの生徒にもまったく分け隔てなく接するからだ。
 野沢教師は、ルンバのレッスンでは、生徒に基本をしっかりつかんでもらうために、白いテープで方向を指示する。それにしたがって正確な方向が生徒たちの頭のなかに染み込んでゆく。ワルツも同様の方法で行う。
 生徒は、テルセイラ・イダーデや、時間を上手にこしらえた主婦ら三十人余り。その一人ひとりを対象にていねいに接する。その態度はいつもかわらない。奢ることなく、柔和で温厚だ。
 日本語教育の「さゆり塾」(マウア市)を主宰する斎藤早百合さんも、生徒の一人だ。以前、静岡県人会の教室で小島正徳教師に師事していたころ、最初の発表会で、神ノ戸教師と野沢教師がデモンストレーションのワルツを踊ったのを見て魅せられた。小島教師が死去のあと、迷わず、野沢教師らに師事を決めたという。
 斎藤さんは、十五日午前「教師が生徒に分け隔てなく接するのは当たり前ではないか、という人もいるが、簡単なことではない。同じ教師の立場にある私は、その姿に感銘を受ける」と述べた。