カナネイア方面へ=来月、博研が研修旅行

2007年3月27日付け

 サンパウロ博物研究会は、来る四月十四、十五日、一泊二日の日程でカナネイア方面に研修旅行を行う。参加費は、会員二百五十、非会員三百五十レアル。参加受け付けはガルボン・ブエノ薬局(電話3208・7953)。
 カナネイアは、サンパウロ市から二百七十キロ、州の最も南の海岸都市で、ブラジルの歴史上、そして自然環境の面からたいへん興味深いところだ。
 一五〇二年、ポルトガル国王の命によって派遣された調査隊がカナネイアに達したという記録が残っており、一四九七年カルドーゾ島がトルデジリア条約の南端の起点になったとの記録もある。
 自然環境の点では、カナネイア・コンプリーダ、ボン・アブリーゴその他いくつかの島が寄り集まり、大海の荒波の防波堤になり、湾や入江には大陸から河川がそそぎ、魚介類の繁殖には最適の条件を備えている。カルドーゾ島は、州立国立公園で、島の九〇%はマッタ・アトランチカに覆われている。
 今は海洋博物館、研究員の宿泊所、一般向けのレストランなどの施設ができ、エコツリズモの態勢ができている。
 博研は、第十回、第十九回のキャンプをカナネイア方面で行った。今回は、大陸側で植物採集をするとともに、カルドーゾ島に渡り、自然観測や海洋博物館も見学する予定だ。希望すれば、海水浴もできる。