大耳小耳

2007年3月30日付け

 来年創立五十周年を迎える憩の園。その運営を日本から支えているのが「憩の園在日協力会」だ。同会の会員は現在、二百三十九人。十周年を迎えた昨年は吉岡黎明会長、大浦文雄理事が訪日して記念パーティーに出席した。総会で報告された高齢者福祉センターの建設にあたっても寄付があったという。
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 百周年のテーマ曲は何曲あってもいい。コロニア向き、日本向き、ブラジル人向きと、言葉や曲調を変えて少なくとも三種類は必要。すでにコロニア向けは決まっているが、日本向けはぜひ有名な歌手、宮沢和史さんにお願いしては。松尾執行委員長も今回の訪日中に同事務所を訪問し、本人から百年祭に関する作詞作曲するとの意向を聞いてきた。こんないい話を放っておく手はない。ブラジル好きで有名な彼から移民百周年を語ってもらえば、日本の若者の多くが耳をかすに違いない。ぜひとも第二の「島唄」にして世界的ヒットを。
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 コロニアで一番読まれているとされる雑誌「文藝春秋」。第百三十六回芥川賞が発表されている三月特別号では、第一回受賞作である「『蒼氓』と石川達三を紀行する」と題し、神戸での移民ゆかりの地を巡っている。石川が乗り込んだ「らぷらた丸」船上の写真、メリケンパークの一角に立つ移民乗船記念碑、旧神戸移住センターも紹介されている。