定例役員会=「援協は1つの家族だ」=森口新会長、役職員に呼びかけ=仕事に大小はない=「団結し、誇りをもって取り組もう」

2007年5月3日付け

 サンパウロ日伯援護協会の新役員らによる初めての定例役員会が、四月二十六日に本部会議室で開催された。森口イナシオ会長は、新任あいさつのなかで、役員、理事の団結と融和、さらに事業に誇りを持つことを呼びかけた。これまで年功序列を基準にするかのように役付け理事を決めてきた同協会が、事務局が確認できるなかでは、初めて複数シャッパによる選挙で選任したのが現体制だ。
 森口新会長は、冒頭あいさつにあたり、「援協は一つの家族」と例え、「日伯病院のような大きなものもあれば、奄美事業所のように遅く生まれた家族もある。兄弟の中でどれが一番かでなく、仲良くしていくことが大事。援協が日系社会の中でどれだけ活動、活躍していけるか、職員、理事として誇りを持って、仕事に取り組んでもらいたい」と役員らに呼びかけた。
 役員会では、酒井清一前会長を日伯友好病院経営委員会の相談役に役付けることと、各専門委員会の委員長や委員が承認された。
 また、スザノ・イッペランジャホームにあるダリア園の整備を進め、毎年三月に同ホームで開催されるダリア祭りをさらに活性化させるため、日本一のダリア園をもつ山形県川西町との関係強化を目指すことが話し合われた。
 県人会の協力を得、山形県に研修人材の派遣を申請し、種いもの手入れや花の世話、新しい品種の取り入れなどを行いたいという。「ダリアを利用して、地域とのつながり、祭りなどによる収入も見込めるのではと」と、具志堅茂信事務局長は説明した。
 やすらぎホームの改修についても、前役員会の承認を受け、これから委員会を組み、予算の作成が行われることが報告された。